9年ほど、地元の愛知を中心に各地の、空き地で破棄/再利用された
浴槽を撮り続ける牧ヒデアキ氏が、これまでの作品を
見た目も浴槽の写真集にまとめました!
写真ではわかりにくいですが、表紙は水色の厚紙を浴槽型にくり抜き
中に写真がおさまっています。木口も水色に染められてお風呂のような設計です。
「住宅の建替えやリフォームにより造り付けの浴槽がユニットバスに変更され不要になり、
浴槽の特性である高い機能性・耐久性・耐候性を生かしながら
屋外で捨てられるように再利用され続けています」(あとがきより)
この浴槽に違和感を感じた、別世界の入口のように感じた牧ヒデアキは、
浴槽を撮影するフィールドワークを通して、その素材やデザインから時代の変遷を、
破棄/再利用の方法から人の営みを見つめてきました。
路傍の浴槽を通した日本のカルチャー探訪です。
新潟・南魚沼にある滞在型のアートブックの制作工房「poncotan w&g」で出力されたもので
初版より10ページくらい増えて厚みが増して、お風呂らしさもアップしました。
A5判横綴じ108pages