家庭菜園の収穫高で一喜一憂し、仮想世界でのサンゴの買い付けで輝ける若さ(仮想世界上で)を浪費し、『賭博黙示録カイジ』に心打たれる武蔵野ヘルスセンター車窓課が、週末のヒマさ加減に任せて発行していた”ボンヤリ”フリーペーパー『週刊車窓』。もちろん、それはあの日(3.11)以前の話。震災とそれに続く原発事故で、編集人がどうなったかは、昨年発行された『
どくろく 臨時増刊号 ひとり震災不安定日記』を参照していただくとして、私たちにとっても、遠い過去の別世界となった2010年から2011年3月上旬の中央線の車窓から眺めた景色とその時の話題を「週刊車窓」で振り返りながら、2012年の編集人がコメントを加えた、新旧両世界が見開き2パージに収まった、特異な号。
巻末には「北上車窓」と題して、新宿から宇都宮線に乗り、東北本線に乗り継ぎ福島までゆく電車の窓から眺めた景色と雑感を綴った書き下ろしがついています。
A5判112P
この号の売り上げの半分は、福島県の児童養護施設に寄付されます。