ヴェルサイユ宮殿華やかなりし頃の
宮廷マダムの日常を再現した「宮廷マダムの作法」の著者による同時代の男性かつら事情本!
前作では、造園に近い感覚の、キャバ嬢もびっくりなモリ具合の宮廷マダムたちのヘアスタイルについて言及していましたが、こちらはルイ13世の頃から宮廷紳士の間で流行したヅラについて。よく音楽室の肖像画で見る、あのアマデウスなヘアです。なぜ、かつらをするようになったのか、どうやって作るのか、なぜナチュラルを目指さずに次第に不自然にボリュームを増していったのか? など素朴な疑問から、かつらで好まれた天然の金髪を得るために墓場荒らしをする業者まで出たなんていったエピソードまで、真のおしゃれかつらの真実は明かされています。
当時の図版をたくさん盛り込み、そのヴァリエーション図も。巻末にはかつら男子の肖像画をプロフィールを集めた”かつらの回廊”を収録。ベルばらで知られるフェルセン、マルキ・ド・サド、ルソーなど当時の話題のかつら男子たちが登場しています。
文庫判52P