台湾出身で、日本在住の服飾系クリエーターTEIYUさんとWOWWOWWOW名義でも活動する台湾人アーテシストDUCKCROWさんによる、食肉をめぐるzine。
豚の肉の塊や鶏をまるまる屋台に吊下げたり並べて販売している昔ながらの台湾の市場。
懐かしい景色や風物を保ちながら、実は今日では陳列台の下に業務用冷蔵庫を備えて食肉を保管し補充している、とTEIYUさんは話します。
生きるために食べる、植物を収穫し、動物を屠り食べる、食物を得るために売買を行い、そのために人々が集まる場所ができる.... そんな、日々の生活の中で、避けて通れない食と命について、市場を舞台にTEIYUさんが創作・コーディネイトした衣装を身につけたモデルたちの写真やコラージュなどで表現、生き物や自分の存在、生きることを見つめます。
食肉陽に加工された羽根のない鶏たち、システマティックに加工される生き物たち、盥で行水を楽しむペット犬....様々なイメージが交錯します。
食肉の断面が表紙になったzineは、台湾で肉を入れるパックに密封されています。
TEIYUさんの前作、「
オモウマおばあちゃんの弁当箱」では、幼い頃おばあちゃんと多くの時間を過ごした市場をノスタルジックでいてポップにレンチキュラーのカードやテイクアウト用の容器で楽しくお届けしたのに対して、今回は、命と食や市場の現実もアーティスト視点で強く打ち出しています。
A5判44pages 密封パック入
Visual: Duckcrow & TEIYU
Photographs : pinpin未来
Model : FISHALLIER
Styling / Painting : TEIYU
Special thanks : CITY WU, HARADA KOSUKE, 士林傳統市場肉攤, 呂淑
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TEI YU
台湾出身のクリエーター。
文化服装学院スタイリスト科卒。
2018年 @__m__d__r__ とマウマウを創立。
スタイリンクグ、イラスト、グラフックデザインなどを手掛ける。