2021年、大学卒業控えた、日本、韓国、中国の4人の女性が、社会環境、教育の場、ジェンダーギャップ、フェミニズムなどについて語り合いながら、コミュニティでの相互理解や連帯についてを考えたZINE
「自分の言葉で自分について隣にいるあなたに話してみる」が作られ、いくつかの書店でも販売されました。
その後、大学を卒業した4人は、帰国したり、就職したり、勉強を続けたりと、それぞれの生活をはじめます。ZINEを作ったことで、思っていたことや心の中のモヤモヤをい言語化し他者と共有でき、反響を得たことから、メンバーは、第二次フェミニズム運動のスローガンでもある「個人的なことは政治的なこと」を実感し、新たなZINEを作ることに。
それぞれの近況を報告しながら、どうやって他者を理解し、同じ目的を共有する人たちが対立するのでなく連帯できるかを、それぞれの国の事情や体験から報告したり、スザンヌ・レイシーの作品を通して語りあったり、キム・ハナとファン・ソヌの共著「女ふたり、暮らしています」を読んだり、映画「めぐり合う時間たち」を観て考えてゆきます。
ヴァージニア・ウルフ作品の研究者・楠田ひかりさんの「ウルフが示唆する連帯の可能性ー性差別を「わたしたち」と「あなたがた」の問題として考える」と、未来の家族について考えるHINA OMUKAIさんの「まだ知らないあなた(たち)を」の2本のコラムも収録。
韓国のヒュンジンさんがデザインを担当し現地で印刷・製本、台湾の陳さんが翻訳担当し、卒業を機にネットワークが広がり、ライブ感が増した印象です。
196mm×130mm 56pages 日本語 /English/Chinese
(zineは日本語で書かれていますが、QRコードで翻訳も読めます)