香港から、中国大陸、マカオ、台湾への容疑者引き渡しを簡易にする「逃亡犯条例改正案」に対して、
中国政府にとって都合の悪い行動や言論の取り締まりにつながると危惧した香港住民たちが、
2019年の6月に103万人を動員するデモでもを行ったことから本格化した市民運動。
毎週末に開催されるデモは200万人を動員するまでに拡大する一方で、
条例を撤回しない政府や催涙弾などを使って抗議市民の取り締まり強化し
逮捕者や負傷者も多数出した警察に対して、
抗議者の一部がアグレッシブになり衝突を繰り返し事態は紛糾。
事件の発生や変化する事態に合わせて、
香港人の驚異的な反射神経と行動力・発信力でzineが爆誕しました。
逃亡犯条例とは? 何が問題で、なぜ反対するのか?に始まり、
デモ参加者のための催涙弾やペッパースプレイへの応急処置、
緊張や不安状態が続く中でのメンタルケア、親との問題共有、
海外組からの故郷香港への応援、空港占拠の際に海外からの旅行者に向けた事情説明などなど、
ネットと紙の間を行き来しながら、SNSの隙をぬって広がり、世界各地で展示もされるデモ関係のzine。
香港のzineコレクティブ、ZINE COOPのコレクションによるものです。2019年6月ー8月の年表と解説つき。
2019年9月渋谷で開催されたGallery Xで開催されたTHE M/ALLのイベントSURVIVEでの展示に合わせて作成されました。
A3判四つ折り