台湾を拠点とするSlowork publishingが創刊した、
アジアのアーティストたちによるドキュメンタリー漫画雑誌Monsoon熱帯季風。
漫工=Sloworkの名前の通り、シルクスクリーンを使った丁寧な少部数出版で
良質のドキュメンタリー漫画を発行してきた版元は、
台湾が文化的影響を多く受けてきた中国や日本以外に、
アジアのモンスーン地帯を視野に入れ、作家と作品の発掘し、
これからの漫画文化と文化圏を育てるドキュメンタリー漫画の雑誌を作りました。
熱く広くアジアに吹く風となるように、その願いをタイトルに込めて。
ドキュメンタリーといっても社会問題や歴史だけでなく、自然、日常観察、フォークロア、建築など
様々のモチーフをドキュメンタリー的なアプローチで描いています。
作品やによって紙を変えたり、シルクスクリーンで印刷したイラストを綴じ込んだり
光沢紙や銀のインクの効果を狙った印刷があったり、丁寧で贅沢な作りです。
漫画だけでなく、レビューもあり、マルタ出身のアメリカの作家ジョー・サッコの
「パレスチナ」「Safe Area Goražde」とともに、日本のドキュメンタリー漫画として
花輪和一「刑務所の中」(牢獄中)が紹介されています。
いぶし銀地にスミで印刷された刑務所の風呂場の見開きが印象的です。
26m×18.5cm 148pages
カラーページが大半で、折り込みページやシルクスクリーンの綴じ込みページあり。
こちらが予告映像
試し読みもできます>>>>
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