弓場井宜嗣による初写真集。
バークレーでリソグラグなどで少部数出版を手がけるTiny Splendorより出版。
サンフランシスコの書店City Lights Bookstoreで働いていたV.Valeが、
詩人のローレンス・ファーリングヘッティやアレン・ギンズバーグから100ドルずつ出資を募り
77年に発行したアンダーグラウンドカルチャーを紹介する伝説的雑誌RE/searchに共鳴した広島出身のYoshiは、
2002年にサンフラシスコにValeを訪ねる。
以後、同地に通ってRE/searchに長期滞在しながら、そのアーカイヴを見たり 彼らの仕事を目の当たりにしながら、
周辺の人々と交流する。
赤外線写真家アナ・バラッドとの出会いがきっかけとなり、フィルムでの撮影を開始し、日本で現像技術を学んだ。
VICE JAPANへ寄稿したり、インディペンデントアートのリサーチをしながら、
サンフランシスコの(危険な地域や夜間も含めた)ストリートに繰り出しては、
その景色や人々を撮り、2016年に東京アートブックフェアで知り合った、
サンフランシスコとバークレーを拠点に出版を行うTiny Splendorより、
本人立ち会いのもとリソグラフ印刷と製本を行い、本作を上梓した。
サフランシスコのストリートのエッジの効いた人物たちの姿を切りとった写真が
リソグラフ印刷と相俟って、ザラついた質感で迫り来る。
本書は、80年代からサンフランシスコで活動し、2016年に他界した写真家
チャールズ・ゲイトウッドに捧げられている。
序文 V.Vale(RE/Search Publications)あとがき Yosuke Konishi(NWN! Productions)。
26.7×18cm 60pages リング綴じ 120部限定
作品の紹介とイタビューはこちら>>>> 若き写真家が見る歪んだ世界vol.8 弓場井宜嗣