2002年に出たテルミン教則本「テルミンを弾く」から12年を経て
続編となる中〜上級者を対象とした教則本。
というと敷居が高い感じがしますが、しっかりとしたメソッドと
著者独特の完成で語る理念のミックスが、演奏するしないにかかわらず面白い一冊。
正しい姿勢を作るために、セグウェイをおすすめしたりと、テルミンもユニークですが
指導もまたユニークです。
「腕の良い大工を育てる編」では、テルミン式演奏法の基本的な考え方であるポジショニングや、
フレーズの中でポイントとなる音程跳躍において”狙いをつける”こと、
揺れを抑える静的な制御などについて解説。
「詩人を育てる編」では、ともすると判然としない
アーティキュレーション(音楽の表情付け)の付け方について、
構成する技法をひとつづつ加えることで、解りやすく説明しています。
模範演奏や練習曲の動画や音声はネットで視聴可能。
A5判 70pages リング綴じ Mandarin Publishing