7才の時から封鎖されたガザで生活してきた少年SIMO君をとりまく景色を集めた写真集SIMO IN GAZAから月日が流れ、23才になったSIMO君は破壊されたGAZE北部にいます。
塀の中、ガタのきたインフラに不自由しながらも、自然の恵みに囲まれ、家族や友達と片寄せ合って暮らしていた少年時代はすっかり過去のものとなり、破壊された建物や瓦礫が目につく街から日々の暮らしを届けます。
大学卒業を祝って家族とともに喜びを分かち合うはずだった2023年10月7日が、運命を変える最悪の日になろうとはー。破壊された建物、瓦礫にまみれた思い出や生活の断片、救護活動、配給、避難生活。
恐怖や不安の中でも、子供たちのために大人たちがお祭りやおもちゃを準備したり、ペットの亀と避難するほっこりな場面に希望や連帯を感じる一方で、病気と疲れで倒れた母親に十分な治療を受けさせられないままに見送ることになってしまった悲しみや後悔も報告されています。
SIMO君のサイト
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A5判56pages