東京下町を中心に、知られざる街の魅力を届けるWebマガジン
〈かもめと街〉を主宰する浅草育ちのチヒロさんの日記zine第4弾にして、日記シリーズはこれをもってひとまず終了するそう。といっても、何かが起きるでなく、コップの中の嵐のように筆者の中で気持ちや考えが揺れることはあっても日常は淡々と続いてゆきます。
2022年11月から23年2月までの日記をまとめています。
持病を抱えながら書くことを続けてきたものの、病気とうまくつきあって体調をコントロールするどころか強い薬の作用を恐れて断薬したら単に不調に慣れていたり、書きたい事を自由に書けているのか?日記本をセルフプロデュースするにも締め切りや宣伝活動に四苦八苦という… そうした心身の状態を見つめ、記録し、修正しすることで、こんがらがったりこじれた何かを整理して自由になりたい、そんな切実な想いで綴った日記が著者にもたらしたものは...
これまでも、そのときどきの行動や気持ちを率直に書いてきたけれど、今回の日記がより率直な印象を受けるのは、様々な事をぶっちゃけているからではなく、小さな心の動きも敏感に捉え、より繊細に表現するように変わってきたからかもしれません。
これまでのチヒロさんの日記zine
「決めない散歩」
「散歩するつもりじゃなかった」
「この先になにかあると思ったのだ」
A6判138pages
イラスト JAROS
デザイン 安藤萌香
2023.11.11