社交性もなく勉強も苦手で学校にもなじめなかった自分でも風俗の世界には必要とする人がいるかも…と何も知らずに飛び込んだものの、どう働き、どう生きればいいのかもわからないまま、他の世界を知らずに、もがいていた紅子さん。
やがて、自身が働いていた吉原にできたカストリ書店で遊郭や色町や性風俗に関する本に出会い、遊郭や赤線の歴史や性風俗が文化として記録されてきたこをを知り、紅子さんは自分なりの表現で記録し伝えることをはじめました。
カメラを携え、各地の遊郭跡をめぐり、建築物や当時の営みがしのばれるものを撮影し、展示やzineで発表するほかyoutubeでも紹介しています。
さらに紅子さんの写真を見た現役の風俗嬢に、色街の女の子たちも撮って欲しいと望まれて、風俗嬢の撮影も行っています。
本書では、月江寺界隈赤線跡地にあった解体前の洋館風カフェ建築、熱海大火で多くが消失した後の赤線に建てられたカフェ風建築、数年前まで使われていたという松山の青線跡、京都で旅館として復元された遊郭建築、青森三沢の青線跡の歓楽街、黒石市の遊郭だった旅館など。
吉原の現役ソープ嬢さんをモデルにした写真も収録。
A5判24pages
2023.4.29
紅子さんのYoutubeチャンネル
「紅子の色街探訪記」