30代半ばのヘヴィメタこじらせニート男をマニアックかつコミカルに描いた、スウェーテンの迷作
『ニートメタル』の著者ダニエル・アールグレンの邦訳第二弾は、「スーパーヒーロー探偵ウサギマン」。殺人事件から革命組織潰しまで、どんな難問も、齧歯類のような前歯の覆面ヒーローが拳で解決します!
ダニエルが2005年から描くシリーズ漫画『SH3』(間も無く第6巻発売)から、短編として完結した話を選んだ日本独自編集版となります。原書タイトルのSHはスーパー・ヒーローの略、3は高校3年生を表します。スウェーデンでは、高校で将来に向けてのコースを選択することから、オリジナルではスーパー・ヒーローを目指す超能力を持った生徒から大人たちが多数登場します。
パラレルワールドや時空間移動といったアメコミのスーパー・ヒーロー物によく見られるSF要素もふんだんに取り入れられている一方で、ずっこけ?ミッドサマーなミステリアス集団はたまた革命組織にウサギマンと仲間たちが果敢に挑みます。
スウェーデンでは単行本未収録の「この男の過去に何があったのか」「俺は自宅でクリスマスの夢を見る」「雪の中、スーパー・ヒーローが降って来る(バンザイ)」も収録。表紙は日本版用の描きおろし。
A5判152pages 峠の地蔵出版