注目のイラストレーター・漫画家の中村一般が、アーティストとして独立する以前のゆらぐ日々の中で描いたマンガをまとめた作品集。
twitterでの「ダックスフントを探せ」や、地元・三軒茶屋を舞台にした漫画「
祖父母が営んでいた居酒屋の思い出」「
こしあんぱんとグラフィティ」などで注目が高まるイラストレーター・漫画家の中村一般。
大学卒業後に、アルバイトやニートをしながら絵を描いていた何ものともつかない2019から20年の間─奇しくも、パンデミックによってすべての人にとって特別な時期となった─に、目にしたうつろいゆく景色を描きとめた作品をまとめたものです。
遠くに見えるオリンピックを控えて建築中のビルたち、家とバイト先の途中のアスファルトの隙間に咲く花…と、やがて思い出となり、消えてゆくものたちを愛情を込めて丹念にペンとコピックで描写しています。
「この本は、2019年から2020年にかけて、私がほぼ毎日日記のように描いていたマンガの、まとめ本になります。
その日出会ったものを、1ページから6ページくらいにまとめ、コピックとペンで描いていました。
2019年は仕事がうまくいかず落ち込んでいたり、2020年はバイトを辞めてニートになっていた時期に描いていたので、一見ちょっと寂しい雰囲気のマンガですが、私は自分の「書き残しておきたい」と思ったワンシーンがほぼそのままの気持ちで書き残せたと思うので、『僕のちっぽけな人生を誰にも渡さないんだ』はとても大事な本になります」中村一般
A5判116pages カラー
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