怪処を発行する、怪談とオカルトのサークルとうもろこしの会の吉田悠軌による、一行だけで綴る怪談84本が文庫本にまとまりました。
一行怪談のルールは---
・題名は入らない。
・文章に句点は一つ。
・詩ではなく物語である。
・物語の中でも怪談に近い。
・以上を踏まえた一続きの文章。
といわけで、一行というよりは一文怪談といった感じかもしれません。
日本では飯田茂美さん『世界は蜜でみたされる ― 一行物語集』、海外では“ One Line Novels ”と呼ばれ、ごく一部で知られている「一行」に拘った物語形式に、怪談を携えて踏み込んでみた、のだそう…。
漫画短編集『人魚町』の津川智宏によるイラストも10点あまり収録しています。
文庫判 96P