1977〜1979年を過剰と速さとで駆け抜けた唯一無二のロック・バンド、ガセネタというデュナミス。
山崎春美、浜野純、大里俊晴による伝説のバンド「ガセネタ」の結成から解散までの破天荒な活動を、その後、日本を離れパリに留学したいた大里が赤裸々に描写。70年代末期の「吉祥寺マイナー」などのライブハウスやイヴェント現場の内情、ロックとマイナー音楽を取り巻く混沌とした状況、当時の先鋭的なバンドをめぐる精神的傾倒を回想する、アンダーグラウンド音楽シーンの歴史的重要書!
92年に洋泉社から発行された『ガゼネタの荒野』の新装再刊。表記を大里俊晴の元にあった最終原稿に基づき改訂、当時掲載されていた写真、見出し、参考資料は再録せず。
追悼文集
「役立たずの彼方に|大里俊晴に捧ぐ」には、時代に抗しながら、結局は瓦解したガセネタを離れ、パリに逃避行した大里が、それでも断ちがたい過去を絶つために、それまでの人間関係を壊すことを覚悟で、これを発表した経緯なども出てきます。
月曜社 B6判変型 192P