私たちには「名付けようのない戦い」がある。

でもそれって一体何だろう?
社会を見渡しながら考えてみると、何か見つかるかもしれない。
表紙から続く巻頭アートワークは、ファッションブランド・HATRAとSF作家・麦原遼による、
どこかにあったかもしれない未知の公共世界に関するビジュアルストーリー。

特集は、新進気鋭の経済思想家・斎藤幸平と考える「問いを立てるための公共入門講座」。
その他、グラフィックレコーディングの現象学や、
岸野雄一によるエッセイ「民主主義のエクササイズ」、
藤井太洋を招いての公共SF誌上ワークショップなど、
社会や公共について考える一冊。

【内容】
麦原遼／長見佳祐「記憶行き交う海」
斎藤幸平インタビュー「問いを立てるための公共入門講座」
藤井太洋×麦原遼ワークショップ「SFと来るべき公共」
モノ・ホーミー「みっしんぐワ〜ドわーるど」
清水淳子×小手川正二郎「グラフィックレコーデイングの哲学的探求」
哲学の新しい現場　Choose Life Project」
岸野雄一「民主靫のエクササイズ」
富岡薫「哲学論文紹介　ケアの倫理における「依存」概念の射程：「自立」との対立を超えて」
セオジョージ　４コマ漫画「問い立て君」
永井玲衣「情熱的！　哲学選書」
井上友美「問いの履歴書　あの日の私（たち）のために」
Lena Morita 社会が見える英単語
小指「ノートをひらいて考える」
砂漠「花嫁と過激派と鮮やかな爆発」
写真で何かをつたえるとは何か？
村山正碩「写真を介した情動」
山本華「欲望のセルフポートレート」

B5判98pages